mixi日記ログ 4



●見比べ西遊記 2008年01月15日


「どうせなら本場中国版を観れ」とDrに言われ、恐る恐る買ったメイドインチャイナ西遊記(六小齢童)。

http://www.amazon.co.jp/DVDBOX-%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98-%E5%85%A88%E5%B7%BB-%E5%85%AD%E5%B0%8F%E9%BD%A2%E7%AB%A5-%E6%B3%A8%E7%B2%A4%E9%A3%BE/dp/B000JR0OWI/ref=sr_1_14?ie=UTF8&s=dvd&qid=1200367073&sr=1-14

あー…えー…うー。
結論。たいへん原作に忠実で頑張りましたで賞を差し上げたいと思います(無礼者ォ!)。
さすが本場。中国人てすごい。いろんな意味で。けなす気持ちはこれっぽっちもございません、面白いです。大切な一作品でございますです。
…しかしこれを素直に喜べないのは私の心根が腐ってるからですかね?

↑要するに、「どこまでも原作に忠実に再現したぞ!」という大変当たり前な結果であるところの映像なわけですが、…でもさ、見た目はもうちょっと手加減して…とくに主人公(悟空)はもうちょい、もうちょいキャッチーな容姿でお願い…orz
アレだよ、スターウォーズのエイリアン酒場に迷い込んだみたいな気分…サルもすごいがブタがとにかくものすごい怖い!!こわいって!!妖怪たちもえれーキモい。あんなのが街にやってきたらそらァ確かに人間たちは悲鳴をあげて逃げるよ、うん。妖怪大行進だよ。
…もしかして私、西遊記のファンの資格なし?(爆)

ちなみに良い!と思えた点。

・お師匠さまはふっくら色白の美男子。原作通りで素晴しい。あえていうなら原作より4割増しで「優しい」師父にビックリ。三蔵てのはもっと、ことあるごとに悟空に八つ当たりするような臆病者だよなあ、といいつつも素直に喜んでおこう。
・とにかく八戒の原作忠実さ具合がハンパじゃない。挿絵からそのまま抜けてきたかおぬし、というほどに究極にぐうたらで図々しくてスケベで度し難いブタに心からの賞賛を(あの、でももうすこし容姿は手加減して…)。
・悟浄がたいへん賢い。…原作はもうちょっと「おばかさん」だったけど(汗)、姿も原作通りでこれは文句無し。中国版はことあるごとに必死に師兄(悟空)だけを庇ったり悟空の悪戯に付き合って一緒に八戒をからかうちゃっかりさ加減(香港版にはなかった要領の良さ!)がブラボーです。うおーすげえ理想。

ややしょんぼりな点。

・原作に忠実とはいえ猛烈にシーンがカット(ノーカット版という謳い文句だが現地で既にカットが入ってるものを今更日本版に追加できようもなく)+不親切ぶつ切りシナリオ。ぶっちゃけ原作熟知した人間しかわからんのでは?という展開が多々ある。ほんとのノーカット版が観たい…現地でドラマ再放送でも録画するしかないのか?
・さすが中国!! 万事非常に淡々としていてBGMの類がまったく!ない。常に無音・時折キテレツな効果音のみ。稀にヘンな場面で歌が流れたりするが却って違和感。普段見ているドラマや映画がいかににぎやかなものか痛感した。…ロケーションは最高なだけに(本場なのでほんとに渓谷や山河・洞窟などの景観が素晴しい!)惜しい。特撮がチャチなのは時代的に仕方ないが、もはやそういうレベルではない気が。
・化粧が厚すぎ…。妖怪のみならず人間まで怖いですよ…マジで。

あと、これは個人の好み。

・サルがサルすぎて私には辛い…。これを心から愛せるようにならねば真の西遊記ファンにはなれぬのだろうか…苦ッ!!これも修行と思えば…(禁句)
・噂では「悟空の動きが最高に素晴しい!」とあったが、うーんディッキーを見慣れてから観てしまったので85点。「サルのように」というならば文句なく100点満点ですが^^;もちろん軽やかな立ち回りですので私ごときが文句言える筋合いじゃないです。ただホントに好みの問題なのでゴメン。

↑そもそもわたしが絶賛(笑)する1996TVB/香港版のディッキー(張)悟空、知らないひと多いんじゃないかな。だって日本語版出てないから(悔!!)ぬがー大絶叫!吹き替えなぞ要らぬ字幕だけでいいからDVDを出せ!張悟空の軽やかさ&かわいさはぜったいぜったい萌ゆるから!

張悟空が刷り込みされて、それ以外はかなり駄目になってきた…中毒の域だ…。
ただひとつ西遊記ファンとして難点をあげるなら、ちょっとやっぱりオリジナル展開多いのと、恋愛沙汰やら嫉妬ネタでしつこすぎ。斉天大聖Ver. に比べりゃ随分あっさりしたもんだけど、それにしてもいろいろねちこい。へんなとこで時間くわず、もう少し原作シナリオ多ければな…一話ちゃんと忠実にやったのって下手すりゃ車遅国だけ…。

んで。
まあこれで、日本(堺正章)・香港(張衛健)・中国(六小齢童)本場モノの有名イチオシドラマは一通り確認できた。
ちなみにもっくん&宮沢りえと慎吾ちゃん&深津絵里はパス、慎吾ちゃんは大好きなんだけどゴメン。それに三蔵が女なのも実はこれ以上は避けたい所存で。
そんなに女っけが欲しければ、日本版も観音菩薩を素直に女にすればいいと思われ(むこうでは観音は女です)。ことあるごとに悟空が泣いてすがるし、観音もなんだかんだで悟空を可愛がってるし、なかなか萌えるでしょ…アレ?


●西遊記なんだか封神演義なんだか 2008年01月21日


貴重な日曜日だったのに、家にこもってひたすら西遊記を観続けた。ウルトラ級駄目人間。
雪は降らなかったしね。…降らないのはありがたいのだが、ニュースであれだけ脅かされたのにちらとも降らないとなると、さすがに拍子抜け。そして今頃降ってくる!罠ですよ。

さて西遊記(香港版)。ディッキー(1)ではなくベニー(2)の方。
二郎真君とベニー悟空とのバカげた喧嘩が延々続いてウザイ、と以前ほっぽり投げた続きをようやく見た!以下ネタバレ満載にて。(判る人は猛烈に限られていますが一応、というかそもそも読んでくれる人自体が希少だろ…)

喧々囂々だった二郎真君とのやりとりは、びっくり博覧会なオリジナル展開へ。
二郎、すなわち楊セン(※)の母親(→原作では玉帝の妹君)が何故か南極仙翁?の傍仕えの仙女になっていて…玉帝より罰を受けて下界で一千年?も幽閉中!
楊センは仙女と人間との間にできた罪の子供という設定になっていて、しかも赤子の楊センを預かりにやってきたのがなんと姜子牙(=太公望)!!
白ヒゲ爺の太公望が若い楊センに法術を教え、「師父」になっちゃうのだギャー!(師叔だろー!つか年齢設定からタイヘンなことに!)
楊センは不遇の身の母を助けたくて、とある事件からとうとう無理やり母を外に連れ出す。玉帝からの追っ手から逃亡、もぐりこんだ先が三蔵一行、という成り行きに。八戒も悟空も(さっきまでは犬猿の仲だったくせに)気の毒な身の上を聞いたとたんすごい同情しちゃって楊センの味方に。玉帝から差し向けられた天兵を、悟空がなぎ払う。
天兵が負けて戻ってきた、との知らせに怒り心頭の玉帝、「誰でもいい、悟空をやっつけて二郎真君と母親を連行しろ!」と居並ぶ天将たちに命ずるが、天将たちは悟空を怖がって全員しりごみ(そもそも五百年前から悟空にかなう天将なぞ居ない、唯一いい勝負だったのが当の二郎なわけだし)。更に太白金星が玉帝に奏上するところが個人的にたいへんツボった。
「悟空は義理堅く情に篤いので、無理やり二郎真君と母君を連れて行こうとしたらきっと五百年前と同じような恐ろしい騒ぎになりますよ」
いつも庇ってくれる金星おじーちゃんありがとう^^;(おまえが礼を言ってどうする)

でも玉帝は聞き入れず、結局無理やりナタと李天王を送り出す。楊センVSナタ!なんだかもう西遊記見てるんだか封神演義見てるんだかわかんなくなってきたぞ。どっちもこんなとんでもない展開はないんだが…。
悟空VSナタ+李天王親子では悟空勝利、で追い返し、とうとう楊センの師父!!である姜子牙が名乗り出る! 悟空VS姜子牙!(いや対戦はしてません、しゃべっただけ) うわーすっごいありえない対決が続くよ、びっくりしすぎて疲れてきたよ! どうせならもっと萌えるビジュアルにしてよー姜子牙がジジィすぎー(いやそれは原作通りだからね原作は70すぎたジジィだからね)。
衝撃の楊センVS姜子牙で、楊センが師父!に、「自分はお役目と法力を全部お返しし、ただの人間として生きるから見逃してくれ」と懇願。姜子牙は戦意喪失し一旦帰る。
打つ手の無くなった玉帝が、なにか手立てはないかと亀仙人(笑)に占わせたところ、「無理に連れ戻す必要はない。仙女はじきに死ぬ」との結果。ひとまず討伐の命は下げられる。

さてそのあと、すったもんだの騒ぎの後、死んで冥界に落とされた仙女。
悟空が「俺さまが閻魔に直談判して連れ戻す!」といきりたつのを三蔵は「無理やり生き返らせたりしたらまた罪科が増えるから駄目」と止めお経をささげて終了(!)。二郎真君はそれを見習いお経を唱える。
その後もいっこう母親の亡骸から離れない楊セン。急ぐ三蔵一行は楊センを置いて出立することになり、やむなく悟空は土地神を呼び出し「二郎を護衛してろ」と言い含める(→楊センは法力を返却してしまったので無防備…つうかソレ貸し借りできるもんか?)。
んが、あっちゅー間に楊センが妖怪に襲われ、土地神が悟空に「たすけて〜」と追いすがってくる。悟空はあわててUターン。

オチは最強の三蔵師父が、結局お経の力で(!)地獄の最下層から仙女を救い出し、顕聖二郎真君は天将としてめでたく復職。大団円となる。
(悟空には駄目って言っといてアンタ…)
…つくづく無意識に身勝手な三蔵だ。というより、このドラマはまさしく「仏法こそは無辺」でなにもかも片付けてしまう。だって、お経のご利益でならなんでも好きなようにやり直ししていいってことだよねえ??
どうもこのドラマの最強は本気で三蔵らしく、張悟空でも手が出ない妖怪を江華師父はお経一発でぶっとばしたりする。凡胎のくせに自力で奇蹟起こしまくり、空中は歩くわ、巨大キノコ生やすわ、敵の妖力は無効化するわ…そうして悟空の危機!を幾度となく助けた! …え?ふつー逆じゃない?
…ブラボーヒーロー江華師父!そういや雲にも乗れるしね。乗れるっていうか運べるっていうか。ほんとは人間は雲で運べません。一歩一歩足で歩くのが苦難、ということなんですが、なんと江華師父は悟空が運ぼうとしたら「それじゃご利益ないから駄目」と一言で退けたのだった。悟空もさぞ切ないことでしょうよ。とんぼ返りひとつでいける距離をなんで14年もかけて好き好んで歩くんだか…。

続きはまた明日以降(まだやるんか)。
とりあえず全話観終わってエライなあと思ったのは、一応ちゃんと天竺まで辿り着いたこと。日本版のように続編期待して曖昧なまま終わらせたりはしなかった。
…しかし三蔵一行、自分たちが仏になることしか考えてませんでした(爆!)。お経を持って帰って唐の皇帝にご挨拶まではしようよ。まァそのへんは省略ってことなんだろうけど。どうも最後の方はばたばたっと終わった感じなので時間がなかったと思われます。

※ちなみに、二郎真君はドラマ中でもときおり「楊セン」と呼ばれています。悟空はたいがい「三つ眼」としか呼ばないけど。
あと必殺の仙界武器を「宝貝」って呼ぶので、やっぱり封神演義を彷彿とさせます。とにかく二郎と悟空はほんっと仲が悪くて(かたや悟空は考天犬に意地悪し、かたや二郎は八戒に意地悪をし…^^;…て八戒は悟空の「ペット」扱いかよ!)、けど最後にはなにやら暑苦しい友情を育んでみたりして…けっこう笑った。
ここまでオリジナル展開だともういっそさわやかだよね…ハハハ。


●西遊記2(香港版) 2008年01月23日


こないだの続き。日記というより自分のためだけのメモ。

西遊記1の悟空役:張衛健(ディッキー・チョン)
西遊記2の悟空役:陳浩民(ベニー・チャン)

えーと。
烏鶏国では師父の両親が何故か国王夫婦ということにすりかえられ、またまたブラボーなオリジナル展開でした。(順番も設定も原作とは天地の差です)
妖怪に殺されていた国王を無理やり生き返らせるくだりはだいたい原作通りだったけど、さすがに悟空が国王の死体にチューする場面は簡略化された。原作みたくもっとちゃんとぶちゅーといけ〜(こら)。
で、妖怪が姿を変えて国王になりかわっているのを暴くため、強引に(悟空に)死人を生き返らせた師父、実は国王が自分の父親だとわかり事件が解決したあとに、冥府から使者が来て「あのーこのひと寿命尽きてるんですけど」と言われたら、「どうぞ連れてってください」と答えた。いわく「天命に逆らってはいけない」とのことで…。
うーんすごい、素晴しい公平さ加減! つか仙丹で強引に生き返らせた(※)のは天命に逆らったことにはならないんだ…。妖怪退治という名目がついてれば何やってもいいらしい…。

※はじめから悟空に冥界へ迎えにいかせりゃ冥府とのトラブルは無かったと思う。

当然弟子たちには「情の欠片もない!」と大ブーイング。が、師父は聞く耳持たず、なにやらとくとくと仏の教えを説き始めた。…結局、悟空が仕方ないと納得して引き下がってしまったので国王さまは再度お亡くなりに!
とにかく救われないのは、妖怪に殺され28年も死にっぱなし(ヘンな日本語)で、挙句事件解決のためだけに生き返った後あっさりわが子に見捨てられる国王と、ちょーぜつぬか喜びだった皇后。せめてオリジナルな父子設定だけでも外してくれれば…。
更にびっくりなのは、師父が冥界まで悟空と一緒に(最後の別れに)ついてくるとこ! 
ギャー全然凡胎じゃないよ師父! 本来は神仙である悟空だからこそ冥界とこの世を自在に行き来できるんであって、人間がフツーに行き来するのはマズくない!!??今更こんなとこ突っ込んでもしょうがないとは思いつつあまりの違和感に大笑いでした。
以降は次回。もうやめれ…。

ぜんぜん関係ない話。
今朝から昼すぎまで雪が降ってたけど、やっと雨にかわりました。溶けたーよかった!これで車で帰れるよ!


●西遊記2(香港版)続き 2008年01月24日


今朝はなにげにちょっと酷い目に遭った。
朝イチでは元気だったのに、9時過ぎからにわかに気分が悪くなり、吐き気+貧血?ふらふらに、もう座ってもいられなくなって最後には椅子の下で10分くらい転がってた。
結局30分くらいで復活したが。なんなんだ。どうも、胃が弱ってるところにビタミン剤と亜鉛剤を飲んだせいではないかと思われるが、サプリにあたって倒れるって納得いかねェ。
しばらく白湯を飲んでます。うーんキモワル。
個人的にはむしろ、罰当たりな秘密のSSをねちねち書き留めているから天罰か、と…orz

さて西遊記2メモ。
烏鶏国を抜けた一行に最後の難関。(これだけで5話くらい使ってた)
2に入ってから延々やった悟空のソックリさん「通天猿猴」とのねちこい確執はとうとう最後まで引きずりました。このソックリさんがまァすさまじい悟空への「劣等感」と「対抗意識」で大変悟空を恨んでるので…。
何度も何度も死んでは甦り、そのたびにどんどん悪質になった通天将軍サマは、妖魔国の女王と恋仲になった後、最後に死ぬ間際「悟空を殺して俺の仇をとってくれ」とすこぶる迷惑な遺言を遺していたのだった。

逆恨みにもほどがあるわァ!! ねえもうこの話ひきずるのやめようよウザイよ…。
ちなみに前々回、楊センのお母さんである仙女&妹をたぶらかしたのも苦しめたのもこの女王さま。とうとう竜宮にもぐりこんで東海竜王をたぶらかしました。東海竜王気の毒すぎ…おかげで悟空は果てしなくエライ目に遭い続け。
とにかく悟空を殺すことしか考えてない女王さま、三蔵を「悟空をおびき出すエサ」としか考えてない…どころか、最後のほうはとうとう無視!だった。ええ三蔵無視??
おーいぜんぜん三蔵の苦難になってないぞー悟空がひとりで苦しんでるだけだぞー!如来さまー!この苦難間違ってませんかー?

ここらへんで一番理不尽だった部分。
東海の竜宮にお宝を盗みに入った八戒たち(注:このときは悟空は関わってない)が、失敗して竜宮の兵隊に追われ、「助けて師兄ー!」と逃げ帰ってきたのだが、悟空が呆れつつもしょうがなくおとうとを庇って竜王&兵隊を追い返したら、その成り行きをそばで見ていた三蔵が猛烈に怒って悟空を破門!!!した。
曰く「腕力で物事をごり押しする乱暴者に用はない」そうで。
ちなみに八戒にはお咎めなしでした。…ええ??
悟空は必死で謝り、許しを乞い、…そのまま何日も経過(!)。しかし悟空が目を離した僅かの隙に師父が女王さまに襲われ(→三蔵を襲う理由が「悟空を悲しませるため」という…ほんとに本末転倒してない?)師父は死んでしまう。
慟哭の三弟子たちが思いついた起死回生の手段が、…八戒がさっき盗みに入った「未来にも過去にもいけるという竜王のお宝」を使うことだった!
危急のときだから、と悟空は竜宮にもぐりこみ、またも宝を強引に借り受ける(実は八戒が盗みに行く前にも、やむない事情で悟空が強奪し、三蔵に咎められてしぶしぶ返却したという経緯あり)。お宝を使い過去に戻って無事師父を守った悟空。命を救われた師父は、ころっと態度を変え悟空の破門を解いた。うわあ判りやすっ!めでたしめでたしというオチにて(滝汗)。

そのあと。
例の女王さまが別のお宝をせしめ、竜王を殺し幹部たちをのきなみ洗脳し、竜王殺害の容疑を悟空になすりつけた。「ぬれぎぬだ!」と憤慨した悟空は玉帝のおわすレイショウ殿(漢字忘れた)でうっかり暴れてしまい、えらい騒ぎに。
玉帝からの追っ手が三蔵にかかることを懸念した悟空は、今度は自分から三蔵に「自分を破門してくれ」と頼み込む。が、事情を聞いた三蔵は、破門を拒絶。
ひとまず悟空は強引に一行から離脱するが、置いていかれた三蔵は「悟空が一緒じゃなきゃいやだ」とビックリ発言をしてなんと東へUターンする! すごいよ師父。お経よりも悟空か。
で、悟空も、なんとか自分抜きで天竺に行ってもらわなきゃ困ると、すっかり目的が摩り替わってしまってまたまた大騒ぎ。
もちろん最後には、ちゃんとぬれぎぬ晴らして問題解決、大団円になりますが。
女王さま、愛しい恋人である通天猿猴がいつのまにか生まれ変わって女王のことなぞ忘れて(そらそうだ)新しい人生始めてるのを知りようやく改心。一転してイキナリ尼になっちまいます。…すごい展開…。もう何も言うまい。
そんなわけで三蔵一行ははれて天竺までたどり着きました。終了。

この件の気の毒大賞は東海竜王。
妖怪女王に殺されたあと、誰もよみがえらせてくれなかったし存在も忘れられてしまった。同じように間違って殺された味方妖怪たちは全員観音さまに救われたのに…その差別!がつくづくわからないよ観音さま…。

なお、西遊記2はもう…よほど気まぐれ起こさないと見直さないと思われ。ここに備忘録つけといたのはそのため。
んでは、改めて張悟空の広東語聞き取り、がんばります。「ネイハイビンゴ=あんた誰?」くらいは聞き取れるようになりました^^;


●北京語と広東語 2008年01月25日


本来、西遊記に深く関わるのであればどう考えても北京語を勉強すべきだし、最初に広東語やったら、あとから北京語やるときぜったい困るなァと思いつつ、「だって張悟空が何言ってるんだかどうしても知りたいんだもん」というオタな欲望に身を任せ。
Drが「やりたいことやるのが一番いいよ」と慰めてくれるので、開き直ってます。ついでにDrが「せっかくだから香港に行ったときは通訳頼むよ」と言ってます。いったい何年後の話だ。実用レベルとしては0.01%ですよ…orz

マメ外部知識。

中国語はおよそ七つの方言に分かれますが、そのうち北方方言と呼ばれるものが全人口の七割(主に漢民族)の言語です。官僚制度の発展と共に普及したので官語とも呼ばれます。北京語はこの北方方言のうちのひとつです。普通語(標準語)として広く利用されています。

ななつの区分けはこんなかんじ。

1.北方方言-華北・華中・西南 ←北京語
2.呉方言-江蘇・浙江 ←上海語
3.湘方言-湖南
4.カン方言-江西(南部除く)・湖南(東部)
5.客家方言-広東(東部中部)・福建(西部)江西(南部)
6.ビン方言-福建(西部を除く)・広東(東部)海南・台湾 ←台湾語
7.エツ方言-広東・広西壮族自治区・香港・マカオ ←広東語

ちなみに広東語は唯一「外国語」と認められているそうで。もう方言じゃねーよ。

で。ぶっちゃけ北京語と広東語がどう違うのか、というとこんなかんじ。

私は日本人です→
「我是日本人(ウオシーリーペンレン)」(北京語)
「我係日本人(ンゴーハイヤップンヤム)」(広東語)

「ニーハオ(こんにちは)」は広東語で「ネイホウ」。
「ウォメン(私たち)」「ニーメン(貴方たち)」は「ンゴーデイ」「ネイデイ」。

麻雀好きな人なら言えるはず、数字。(北京語:広東語)
1(イー:ヤッt)
2(アル/リャン:イー/リョォン)
3(サン:サム)
4(スー:セイ)
5(ウー:ンg)
あと北京語覚えてないので広東語で
6(ロッk)7(チャッt)8(バッt)9(ガウ)10(サッp)
さて…片手間にCD聞いてぼんやり参考書を読むだけでは追いつかなくなってきました。ただでさえ脳細胞が退化してるから目と耳だけだと右から左に抜けてっちゃう。手で書かないと覚えないぞ、と気合。
ンで、たしか戯れに書き出したノートの最初が

花果山水簾洞美猴王 斉天大聖孫悟空
fa1 gwo6 sarn1 seui2 lim4 dung6 mei5 hao4 wong4 chai4 tin1 daai6 sing3 syun1 ng6 hung3
度し難し、わたし。